インタビュー

松原学長にお会いしてきました 

松原康雄学長インタビュー

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2016年11月22日 
白金キャンパス学長応接室

聞き手: 留学生会
 経済学科 陳晴雪
 経営学科 賀婷
 社会福祉学科 李鶴
 経営学科 ベクスンファン

留学生:今日はお忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます。
 まず最初に、松原先生の留学経験を教えてください。

松原学長:在外研究で1987年にアメリカのセントルイスへ1年間滞在した経験があります。
 私の専門は児童福祉で、その当時アメリカでシングルマザーで子育てをしている家庭の調査をしました。訪問先の大学の先生の家にホームステイして、アメリカ生活でのカルチャーショックなどもいろいろ体験しました。キャンパスでも、ベトナム難民でアメリカ人と結婚して大学の事務職をしている女性に、自動車保険の加入でいろいろお世話になったり、そのほかにもアメリカ人はもちろん、いろいろな国から来ているたくさんの人と知り合いになり、助けてもらいました。人と人がつながることがとても大切だと感じました。留学の楽しみの一つは、国籍にかかわらず様々な人との交流が実現することですね。

留学生:私たち留学生会に期待していることはどんなことでしょうか?また、明治学院大学をもっと広く国内外に知ってもらうにはどうしたらよいとお思いになりますか?

松原学長:新たに発足した留学生会には大学の公的な組織としても、とても期待しています。活発に活動して、人の輪を広げていってほしいと願っており、支援していきたいと思っています。活性化を実現するにはネットワークやSNSなどを利用することなども必要でしょうね。そして、皆さんには留学生会の役割をアピールすることはもちろん、ぜひ、大学生活の面白さや大学の留学生に対するサポートなどをどんどん発信していってほしいです。

img_a8b927006293-1留学生:明治学院大学の良さは何だとお考えでしょうか?

松原学長:みなさんはどうしてこの大学を選びましたか?ちょっとそれを聞かせてください。

留学生:キャンパスが綺麗でおしゃれだという印象でした(笑)。それにボランティア活動が活発だとか。入学してからは「仲間や学生に優しい大学」だなと思います。学生同士が親しいと同時に、先生たちとの距離がとても近いように思います。

松原学長:そうですか。それは嬉しいです(笑)。ボランティア活動が盛んであったり、キャンパスの雰囲気がよいことであったり、いろいろとあるでしょうが、私は明治学院大学の良さは、いま言われた「優しい大学である」ことにあると思っています。生涯つきあえる友人にめぐりあったり、先生との深いつながりが生まれたり、人と人との優しい出会いの場があることだと思います。そして、学長として、その良さをもっともっとアピールできるよう活動していこうと思っています。

留学生:留学生としてもっとも関心がある学費、生活費などの経済問題についてはどのように考えていらっしゃるでしょうか?

松原学長:いますでに留学生には授業料の30%を減免する制度を設けています。また、学生部を窓口にした学内外のいろいろな奨学金もあります。さらに、100億円の基金を目標として寄付を募って現在積立をしており、あと4,5年でそれは達成できるでしょう。そうなれば留学生を含めて全体の在学生への奨学金をもっと充実させることができます。といってその完成まで何もしないわけではなく、「白金の丘奨学金」などですでに奨学金の充実には力を入れているのはご承知の通りです。
 ところで、留学生のみなさんの希望などはどうなのでしょうか。

img_744df9f14f81-1留学生:日本は交通費が高いです。寮などもあったらいいですが、場所が結構微妙です。白金・横浜のキャンパスだけでなくアルバイト先の場所もありますから……。
 大学の中でのアルバイト、例えば、自分の母語の初習外国語の授業でサポートをするとか、大学のオープンキャンパスや入学試験会場でお手伝いするとか、こんな機会がもっとあるといいんですが。それ以外にも、大学のホームページの多言語化の翻訳の手伝いとか、大学の国際化に貢献するような仕事もありそうですから。

松原学長:なるほど。そのようなことも検討してみたいと思います。留学生はアルバイトがたいへんでしょうが、できるだけ皆さんが勉強に時間をさけるように身近なところからの支援もしていきたいと思っています。例えば、いまは下校時だけ100円にしている横浜キャンパスと戸塚駅の間のバス料金も、来年度から戸塚駅からの朝のバス代も100円にすることを計画しています。正規留学生の寮についても検討していけるといいですね。

留学生:国外の協定校もますます増えて交換留学生も増えていますが、私たち正規留学生を含めた明治学院大学の「国際化」についてのお考えをお聞かせください。

松原学長:あらゆる面でバランスがとれた国際交流を望んでいます。そして、明治学院大学の二つのキャンパスが拠点になって、日本の学生たちといろいろな国から来た留学生間の交流や、留学生同士の行き来が活発になって多面的な人的交流が実現することを願っています。
 そして、明治学院大学の国際化のキーパーソンは正規留学生の皆さんだと思っています。

留学生:長時間にわたってお話を聞かせていただきありがとうございました。

松原学長:皆さんの活躍に期待しています。

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