3-5 新聞記事を読む 

 新聞といえばまず家庭に配達される新聞が思い浮かぶことでしょう。新聞は、図書や雑誌論文に比べはるかに速報性に優れ、時事問題や世論を知るのに有効なメディアです。またあらゆる知識分野のニュースが掲載されるので、記事を主題から検索することにより一種の百科事典としても使えます。新聞データベースを使うと、過去から現在までの日々発行される膨大な量の新聞から記事を探せます。

新聞の種類と特徴 
全国紙……日本全国にわたって普及している日刊新聞のこと。普通は『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』の三大紙に、『日本経済新聞』と『産経新聞』を加えた5紙をいう。 
地方紙……全国紙に対して、ある一地方だけを配布圏としている新聞をいう。一県を配布圏としている県紙(『神奈川新聞』など)や複数県にまたがるブロック紙(『西日本新聞』など)がある。地方に密着した情報が得られる。 
専門紙……業界に特化した情報を詳細に伝える新聞。『日経産業新聞』『繊研新聞』、政党紙の『自由民主』『赤旗』など。

①新聞データベースの利用
 
  新聞データベースは以下のようなときに便利に使えます。

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 図書館では国内外の新聞データベースを利用できます(図書館発行の「学術情報データベース一覧」参照)。収録範囲や検索方法にはそれぞれ違いがあるので、必要に応じて、ヘルプ画面などを確認しましょう。

新聞データベースへのアクセスは「データベースへのアクセス方法」(3-7)を参照してください。

▼聞蔵(朝日新聞)の画面

▼Times(英国)の画面

②冊子体の新聞記事検索ツール
 
日々発行される新聞以外にも、冊子体の新聞の累積版があります。
 

▪️縮刷版

 多くの新聞は、翌月になると元版を縮小して印刷した縮刷版を発行します。図書館では、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、読売新聞の縮刷版を所蔵しています。縮刷版は東京発行最終版をもとに作成されますので、地方版で掲載されていた記事は載っていない場合もあります。新聞から引用する場合は、縮刷版をもとに引用すると、他の人が同じ記事にアクセスしやすくなります。

 縮刷版には、1カ月ごとにその月の重要日誌と主題分野別記事索引がついています。索引から事件事故報道の動きを追っていくといった使い方や、同じ面を毎日追っていき見比べるといった使い方ができます。また、データベースに収録されないテレビ欄や広告からその時代の流行を探ることもできます。

▪️ダイジェスト

 特定の主題についての新聞記事を集めた刊行物があります。

『月刊新聞ダイジェスト』(新聞ダイジェスト社)
『切り抜き情報誌女性情報』(パド・ウィメンズ・オフィス)
『切抜き速報 教育版』(ニホン・ミック)
『切抜き速報 福祉ニュース高齢福祉編』(ニホン・ミック)
『切抜き速報 福祉ニュース障害福祉編』(ニホン・ミック)

▪️明治・大正・昭和時代の新聞記事を探す
 
 データベースや縮刷版でも探せますが、数種類の新聞の記事から重要と思われるものを収録したものとして、「新聞集成・集録」があります。大きな事件や政治状況などから記事を探せます。

『新聞集成明治編年史』(全15巻 財政経済学会)*
『新聞集録大正史』(全15巻 大正出版)
『新聞集成昭和史の証言』(全20巻 SBB出版会)
『明治ニュース事典』(全9巻 毎日コミュニケーションズ)* 
   *明治・大正・昭和の時代ごとにあり


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新聞の構成と読みこなし術
 就職活動に備え、「毎朝、新聞を読もう!」と決意する学生のみなさん。「でも毎日あんなにたくさん読めるかな」と心配することはありません。
新聞の朝刊には新書2 冊分の情報量が詰まっているといわれますが、新聞記事の構成である「逆ピラミッド構造」がわかっていれば、読み方を工夫できます。

 新聞記事は、叙述型の文章構成(起承転結/序論本論結論)と違って、結論が最初に書かれています。最重要情報は文のはじめにあるのです。これが新聞の逆ピラミッド構造です。まず見出しとリード文をざっと読み、自分の気になるものだけ記事本文を読む(逆三角形のルール)で読みこなしましょう。

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