4-9 教科書をさがす 

 ここでは教育分野でとくに質問の多い教科書と学習指導要領の資料の探し方を紹介します。

①教科書
 

 教科書は江戸時代の藩校で使用した「漢籍」、寺子屋で使われた「往来物」から、時代ごとに変遷し、戦後の墨ぬり教科書、暫定教科書、現在の検定教科書まで辿ってきました。戦前の教育内容を知りたい、現在使われているものを調べたい、自分が学んだときのものを見たいなど、目的によって調べる内容もさまざまです。

■現在の検定教科書

 図書館の所蔵は本学で教員免許が取得できる科目で、代表的な出版社のものになります。科目は小学校の全科目、中学校は社会と外国語、高校は地歴公民、外国語、情報科、商業科です。検定教科書は通常4年ごとに改訂されますが、図書館では現在使われているものと、そのひとつ前のものを所蔵しています。

 所蔵を調べるには、OPACにタイトル「文部科学省検定済教科書」で検索できます。ただし、非常に種類が多いので、請求記号375.9番台を書架で見ながら探すのもひとつの方法です。

■参考になる資料

『教科書関係文献目録:1970年-1992年』(学校教育研究所 1993)
『国定教科書内容索引:国定教科書内容の変遷』(広池学園出版部 1966)
『図説教科書のあゆみ:学制発布100年』(日本私学教育研究所事業委員会 1971)
『近代教科書の変遷:東京書籍七十年史』(東京書籍 1980)
『音楽教科書掲載作品10000:歌い継がれる名曲案内』(日外アソシエーツ 2011)
『教科書掲載作品13000』(日外アソシエーツ 2008)

■教科書の復刻版

『日本教科書大系』(講談社)
『英語教科書名著選集』(大空社)
『文部省著作暫定教科書』(大空社)
『墨ぬり教科書』(芳文閣出版部)
『文部省著作国語教科書』(大空社)
『複刻 満州官製教科書』(ほるぷ出版)

■教科書を所蔵する図書館・機関

  • 国際子ども図書館(国立国会図書館)
    https://www.kodomo.go.jp/index.html
    2002年度以降の小、中、盲・聾・養護学校の国内刊行教科書を所蔵。高等学校の教科書は2003年度から所蔵。
  • 教科書図書館(教科書研究センター附属)
    http://www.textbook-rc.or.jp/
    1947年以降の教科書や指導書など13万冊以上を所蔵し、データベースで検索もできる。外国の教科書の所蔵もあり。
  • 東書文庫(東京書籍株式会社附設教科書図書館)
    http://www.tosho-bunko.jp/
    江戸時代から現在までの教科書を所蔵。
  • 国立教育政策研究所教育図書館
    http://www.nier.go.jp/library/shiryo.html
    江戸時代の往来物から現在の検定教科書までのほか、外国の教科書を所蔵。ほかに教育関係の図書、雑誌、地方教育・戦後教育資料など。
  • 都道府県の教科書センター
    現在使われている教科書を見ることができる。
    文部科学省ウェブサイトに全国の教科書センター一覧が掲載。
  • 国立国会図書館デジタルコレクション
    http://dl.ndl.go.jp/
    明治・大正時代に使用されていた教科書の一部や、戦前の教科書の復刻版を収録。
②学習指導要領の調べ方
 
 学習指導要領とは全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省が学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準として定めているものです。ほぼ10年ごとに改訂されています。

 図書館では学習指導要領やその解説書、指導書も所蔵していますが、インターネット上でも情報を得ることができます。OPAC検索では、調べる年代によって「文部科学省」または「文部省」と異なることに注意しましょう。

③参考になるウェブサイト
 

小中高の教員を目指す学生、教育関係者に役立つ情報源として東京学芸大学附属図書館が提供する教育情報のポータルサイト、E-TOPIA(いーとぴあ)があります。E-TOPIA のパスファインダーでは、教育に関わる人に役立つウェブ情報のほか、テーマに関連する図書等を紹介しています。

●教育情報共有ポータルサイト
https://www.contet.nier.go.jp/
教材・指導資料などの情報を集積した教育関係者向けポータルサイト。
日々の授業や学校運営に活用できる。

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