聖書についての問い合わせも、授業に関連して図書館に多く寄せられる質問のひとつです。OPACで「聖書」と検索すると、ヒットが多すぎて自分が必要とするものを見つけるのが大変かもしれません。図書館で聖書を探すときのコツをご紹介します。
①日本語の聖書が読みたい
「聖書」だけでOPAC検索すると随筆や解説書などが多くヒットして簡単にキリスト教の聖書には辿り着けないでしょう。日本語の聖書は請求記号193番台の書架にありますので、実際に見て探してみましょう。OPACで検索をする場合は詳細検索で検索条件を指定するとスムーズです。
例 「聖書」で検索条件を「書名(完全形)」に限定
キーワード「聖書 AND 新共同訳」
など
②特定の言語で書かれた聖書が読みたい
OPAC詳細検索で言語指定ができるので、希望の言語を指定し、「bible」や「new testament」などのキーワードと組み合わせて検索します。外国語の聖書は英訳タイトルがあれば英語でも検索できます。
例 ギリシア語で書かれた新約聖書(ギリシア語で書かれた福音書)が読みたい
キーワード「聖書」で検索条件「言語指定:ギリシア語」
キーワード「new testament」で検索条件「言語指定:ギリシア語」
例 ヘブライ語で書かれた旧約聖書が読みたい
キーワード「old testament」で検索条件「言語指定:ヘブライ語」
など
③いろいろな聖書が読みたい
例 文語訳の聖書が読みたい
キーワード「文語 AND 聖書」
キーワード「旧新約聖書 AND 日本聖書協会」など
「King James version」「bible 1611」
欽定訳とは…イングランド国王ジェームズ1世の命で1611年に出版された英語訳聖書のこと。現在でも最も権威ある英語訳聖書とされている。「the King James Version」などと呼ばれている。
例 ヘボン訳の聖書が読みたい
キーワード「ヘボン AND 聖書」
キーワード「Hepburn AND bible」
など
④聖書の本文検索をしたいとき
日本聖書協会ホームページ
→http://www.bible.or.jp/read/vers_search.html
日本聖書協会TOP>聖書を読む>聖書本文検索
キーワード検索(例「光」という単語が出てくる部分が読みたい等)で検索し、聖書の本文を読むことができます。
~明治学院大学図書館聖書和訳デジタルアーカイブス~
→http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/bible/
日本国内の聖書和訳は、ヘボンをはじめとして奥野昌綱、井深梶之助、フルベッキ、植村正久など、さらに戦後は都留仙次、村田四郎、吉田泰など明治学院の関係者がそれぞれの時代の翻訳事業で大きな役割を果たしてきました。そのため、明治学院大学図書館には聖書和訳に関連した貴重な資料が残されています。
このアーカイブスは、国内外の研究者による多方面からの研究に寄与できるように、また多くの方にこれらの貴重な資料を身近に触れてもらえるように、3万2,000枚以上のデジタル画像を公開しています。
- 聖書和訳年表により、聖書和訳とその時代の動きがつかめる。
- 年表に記載された聖書は、OPACとのリンクで図書館の所蔵を確認できる。
- デジタル聖書和訳で代表的聖書の閲覧ができる。
- 検索閲覧画面より聖書の書・章・節を指定し、聖句がどの聖書でどのように和訳されているかを比較しながら検索できる。
- 聖書和訳史概説やトピックスにより、聖書和訳の理解を深められる。