【ゼミ紹介】17KS田中桂子ゼミ

▽田中ゼミを選んだ理由は何ですか?

C.D.:私は1年生の時から田中先生の専門外国語のクラスだったので、授業のスタイルも分かっていましたし、親近感があったので、そのまま田中先生のゼミに入りました。

 先生については、専外の授業を通して「正直な先生」という印象を持っていました。1年の専外の授業で「私のクラスには英語を頑張りたい人が集まるから、英語を頑張りたくないなら別のクラスに行っても良いのよ。」と言われて、ズバッと言う先生なんだなと思いました。私はその言葉にネガティブな印象は持たず、「私は英語をしっかりやりたいからここにいる。」と意識しながら授業に臨むことができたので、良かったなと思います。また、先生は留学を応援しているので、ゼミの遠隔指導を行っています。留学先でも単位が取れるので安心して留学ができるところも留学する人にとっては良い点だと思います。

 また、田中先生がゼミを紹介してくださった時、1つ上の学年は様々なバックグラウンドを持っている人たちが集まったゼミだと言っていて、それも魅力的に思いました。

S.M.:元々、英語で卒論を書きたいと思っていたのですが、それができるゼミはあまり有りませんでした。田中先生のゼミは英語で卒論を書いても良い数少ない先生だったのが一番の理由です。

 また、先生の教え方や、多文化を受け入れる姿勢、幅広い知識などに魅力を感じ、田中先生のゼミを選びました。特に、ゼミ選択をしている時期、僕は「ジェンダー」について研究したいと思っていました。田中先生は「日本における女性のマイノリティ」についても詳しくて、幅広い分野の知識や関心をお持ちの部分も魅力的に思った1つでした。

▽田中ゼミではどのようなことを学びますか?

 言語について研究していた時に授業で、授業で田中先生が書かれた「Long and Winding Road: A study of Highly Motivated Learners of English in Japan」(『国際学研究』40 号、2011年10月31日、pp.23-53)と「The education of linguistic minority students in the United States: A study of Asian immigrants in a university in the United States」(『国際学研究』39号、2011年3月30日、pp.87-106)という、第二言語や日本の学生の英語学習についての論文を読みました。その論文では、実際に学生の経過観察を行って、大学に入るまで英語学習をメインでやってこなかった学生が、どれ程の英語を取得したのかという内容でした。

 他には、学生の研究したいテーマがバラバラなので、1つのテーマを勉強するというより、学生が卒論で書くテーマについて話合うという事をやっています。卒論のテーマは具体的に、ITや、タトゥー、ハーフ、先生の専門に近いバイリンガリズムについてなど、学生によって様々です。これらの特徴として、自分の生い立ちに関わる事を問題にしている人が多いです。これらのテーマに対して意見を交換しているので、何かを専門的に学んでいるというわけではありません。田中先生いわく、多くのゼミ生が興味を持っているのは社会学ベースの研究だそうです。

 卒論のテーマを決めたのは他のゼミよりも早くて、ゼミが始まってすぐだったので、2年生の時だったと思います。卒論のテーマはゼミで話合っていく内に変わったり、範囲が絞られていったりしました。3年生では卒論を書き始めて、先ほど言った討論をしながらお互いの卒論に対して意見を交換しました。4年生では、春学期に主に先行研究をまとめて、秋学期に結論を書き、卒論を完成させます。

▽ゼミ生同士はどのような雰囲気ですか?

 ゼミ生皆で飲み会をしたり、先生も交えて食事会をしたりしました。ゼミ生の7割ぐらいの人が、田中先生の専外を受けていたので、1年生の頃から一緒にいる人が多いです。それ以外にも、1年から一緒ではなかった人もいますが、皆すんなり馴染めた印象でした。

 他の特徴として、田中ゼミの学生は9割ぐらい留学します。残った1割の人も大学入学以前に海外での生活経験がある人なので、本当に様々な背景を持った人がいるし、それを受け入れる環境もあります。

▽ゼミとしてどのような課外活動をしていますか?

 課外活動は特にありません。その理由は、留学する学生が多いからだと思います。入れ違いで留学するので、一度に揃う事が少ないです。

▽田中先生の魅力はなんですか?

 田中先生の魅力は沢山ありますが、まず、学生のチャレンジをサポートしてくれます。以前、授業中にグループで話した内容を発表する時間がありました。そこで、ある学生がフランス語を話せる事がわかり、その学生にフランス語で発表させました。学生たちにチャレンジをさせ、背中を押すのが得意な先生です。同時に弱点を見つけるのも上手ですが、その弱点の改善方法や逆にどうすれば長所になるのか、自分で考えるきっかけを与えてくれるのも魅力です。田中先生は学生の一人一人をよく見て、気にかけてくれていると感じます。

 田中先生に対して、厳格なイメージを持っている人が多いかもしれません。でも、春学期(2020年度)はオンライン授業だったので、先生が家で飼っている犬が何回か登場しました。先生は愛犬家で、「次の授業は皆もペット連れてきてもいいのよ」と言ったりするような可愛らしい一面もあります。

 また、先生は中国語やフランス語を話せたり、ジェンダーなどにも詳しかったり、とても頭が良い先生なので、直接話してみる事をおすすめします。

▽田中ゼミはどのような学生におすすめですか?

 田中先生はオープンな人なので基本的にはどんな人でも受け入れてもらえると思います。また、多様性を大事にしている先生なので、自分がマイノリティだと感じている人でも馴染みやすい雰囲気のゼミです。

それを踏まえてですが、田中先生は何となくという理由でゼミに入ろうとする人を嫌います。なので、自分が一つでも自信を持ってできる事がある人におすすめです。

また、語学や留学など目標があって、努力をする人が向いていると思います。私たちの代(17KS)の田中ゼミは留学する人が多かったので、留学が一番の目標でしたが、他のことでも頑張りたいと思える目標がある人に来てほしいです。

▽田中先生のコメント

 皆さんは新しい人に会うと名前やジェンダーまたは話し方や容姿でその人がどんな人か判断しそうになりますよね。私は漢字で書く名前と赤いパスポートを持っていて、一応日本語もなんとか話すので日本人の女性教師だと思われがちです。でも私は「国籍」だとか「ジェンダー」または「職業」で判断されたくありません。なので、プライベートのメールアドレスはアジアからもアメリカからも遠い太平洋の真ん中の島、Marquesas Islandを使っています。また日本ではよく国籍を聞かれるのですが、答えるのが好きではありません。でも、自分の心の故郷はカリフォルニア州の大学都市Berkeleyです。以前は香港が私の心故郷でした。

 私は自分のことを学者と言うよりは教育者だと思っています。なので、論文はどうしたら学生が「視野が広くて他者とよりうまくコミュニケーションができる人」になることを上手くサポートできるかが基本的なテーマです。専門的に言うと教育言語学、応用言語学、第二言語習得論、バイリンガリズム・多文化共生です。ゼミではこれらの領域を基礎にジェンダー、マイノリテイ、差別、コミュニケーションについて研究している学生が複数います。

 「国際学部」のコミュニティにおいても隠れた、または、認識できていない差別、偏見、ジェンダーバイアス、「いじめ」が消えていません。私のゼミではこのような問題に気づき、分析をすることにより、解決のいとぐちを探すことを大切にしています。

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