【課外活動紹介】JUNKO Association

取材日:08/24/2021 

「JUNKO Association」の活動について、国際学部国際学科19KS生の薄田梨沙さん、北島望さん、高橋海さんの3名にインタビューしました。

▽「JUNKO Association」ではどのような活動をしていますか?

北島さん: JUNKO Associationは、ミャンマーとベトナムの子どもたちに教育支援を行うことを軸に活動しています。コロナ禍以前では、年に2回両国に行き、教育の環境を向上させることを目的に現地で活動しました。どうすれば子どもたちにより良い教育が行えるかを考えながら活動しています。

高橋さん:教育支援の他に、公衆衛生教育や異文化交流も行っています。活動の1つに「ビジネスプロジェクト」と呼ばれる活動があり、活動資金を得るために3つの政策を行っています。1つ目に、JUNKO Associationと関わりを持ってくれる協力店や企業の方々と連絡を取り、現地のマーケットや工場から雑貨や生活用品を卸して貰います。それらを販売し、活動資金を獲得します。2つ目に、白金祭などのイベントで、卸してもらった商品を販売し資金を得ることをしています。3つ目に、ネットショッピング事業を展開し、そこで商品を販売することで、活動資金にするということを2020年度に開始しました。

薄田さん:今はコロナ禍によって現地に赴くことが難しいので、消毒液やマスク等を現地に郵送するなどの物資支援活動や寄付を中心に行っています。

▽なぜこの活動に参加しようと思ったのですか?

薄田さん:はじめは単に海外に行ってみたいという気持ちでした。特に東南アジア諸国は行ったことがなかったので、興味がありました。中でも、ミャンマーは国名を聞いたことくらいしかなかったので行ってみたいと思い、JUNKO Associationに参加しました。

高橋さん:大学入学の時点で、ボランティア活動に興味がありました。ボランティアセンターでいくつか活動している団体を調べた上で、積極的に活動をしているJUNKO Associationに入ろうと決めました。実は、子どもと接することがあまり得意ではないので、間接的に役立ちたいという思いから、JUNKO Association内のビジネスプロジェクトの活動に携わり、活動を支えています。JUNKO Associationには、真剣にボランティアに携わりたいという人が多く集まっていると思います。

北島さん:国際学部を選んだ理由にも繋がるのですが、海外に関心があるということが主な理由です。特に、東南アジアの文化や国民性に興味があって、課外活動を通して海外に行きたいと思い、それが実現できる団体が、JUNKO Associationでした。高橋さんも言っていますが、積極的に活動を行っている点からJUNKO Associationへの参加を決めました。

▽活動の魅力はなんですか?

薄田さん:やはり、現地に行って交流することです。いくつかあるプロジェクトのメンバーそれぞれが担当の企画を持っています。例えば、図書館企画と言って日本の図書館の利用方法をミャンマーの現地の人々に伝える企画などがあり、自分たちで考えた企画で現地の方々に楽しんでもらえた時は達成感を感じます。企画を考えるのにも、プロジェクトメンバー内で何カ月もかけて話し合いや企画書作成、リハーサルなど、長期に渡る準備行程を経て実施するので、実際に現地の方々に楽しんでもらえると、頑張ってきて良かったと感じます。その様な点が活動の魅力です。

高橋さん:私が所属するビジネスプロジェクトの話になるのですが、現地に行った際、商品を買うために現地の人と価格交渉をしたことがありました。日本では滅多に行わないことなので、この交渉経験が出来ることは魅力の一つだと思います。それに加え、利益になりそうな商品を自由に購入して良いので、自分たちが購入を決めた商品で利益を出すためにチャレンジすることが出来ます。自分たちのセンスを光らせることができるので、海外のモノに関心があり、ショッピングをすることが好きな人には活動の魅力に映ると思います。

 また、実際にミャンマーへ行ったときは、20日間、活動を共にするメンバーと一緒に食べ、一緒に寝る生活をしたことで、深い関係を築くことが出来ました。これにより、大学にもう一つの自分の場所を確立出来たと感じています。共に生活した20日間の思い出は今でも大切にしています。それも魅力的な一面ですね。

北島さん:私も薄田さんが言ったように、現地に行って子どもたちの反応を見て、成果を得るということが活動の魅力であると思います。その成果が日本での活動の活力にもなっています。加えて、高橋さんが言ってくれたように、違う性格や考えを持った人たちと共に長い期間、生活するということは滅多に無いことですから、そこも活動の魅力です。

 他にも、メンバーの関係性が活動の魅力だと感じています。毎週の定例ミーティングでは、否定の意見を出したり、賛同の意見を出したりとメンバー内で対立することも稀にあります。しかし、友人の枠を越えて自分たちが一つの目的に向かって、意見をはっきり述べることが出来る環境を築き上げることが出来ていることは魅力的な側面です。

▽国際学部での学びや経験が活動に活きていることはありますか?

薄田さん:偏見を持たずに、フラットな視点で物事を見るということが意識出来ていることは、国際学部の環境によるところが大きいです。新しいことに触れる際に、先入観を持たずに自分の学びにすることは国際学部での勉強、JUNKO Associationの日本での活動、ミャンマーでの活動の全てが繋がっているのではないかと思います。

高橋さん:東南アジア諸国には発展途上の国が多く、貧困に苦しんでいそうという漠然とした印象がありました。しかし、実際ミャンマーに行ったら、空港は巨大な佇まいにあり、街中には巨大なショッピングモールがあって、想像以上に発展していて圧倒されました。現地に行かなければ、ミャンマーは発展途上の国という印象のまま過ごしてしまっていたのではないかと思います。

 現地でのボランティア活動に際して、湖の上に家を建てて生活している人を目の当たりにしました。最初は貧困であることを意識してしまったのですが、実際そこで生活している人たちは幸せそうに暮らしていて、貧困とは何かという問いが自分の中で生まれてきました。

 加えて、孤児院にも訪問しました。孤児院と聞くと、「可哀想」「救ってあげたい」という気持ちに駆られると思いました。しかし、そこには彼らなりの幸せがあって、貧困という考えを自分の中で改めなければならないという気持ちになりました。日本に帰国した後も、世界の貧困について、自分なりに調べてみるなどして、ボランティアとは実際必要なのか、その在り方を見つめ直す機会にもなりました。

北島さん:国際学部での学びや環境は物事を広い視点でみることに良い影響を与えていると思います。国際学部には留学生が多く在籍しており、横浜キャンパスの8号館に行けば実際に留学生をよく見かけます。そのような環境は、他者に対して偏見を抱くことが少なくなることに貢献しているのではないかと感じています。

 また、国際学科では、1年生の時に「現代史」「文化研究の基礎」「経済研究の基礎」「平和研究の基礎」といった基礎科目を偏らずに学ぶことが出来ることから、これらの知識を土台にした上で、多角的な視点から物事を考えることにも役立っていると思います。これらは国際学部の学びの環境として活動に結びついているものであると感じます。

▽印象的だった出来事を教えてください

薄田さん:コロナ禍以前にミャンマー現地で活動していたことは全てが印象的ではあるのですが、学校で企画をした事が印象に残っています。特に僧院学校での経験が印象的です。ミャンマーの学校には、公立、私立の学校の他に、お坊さんが経営している僧院学校というものがあって、お坊さんに挨拶とお布施をした後、寄付をしてから本日の活動を伝えるしきたりのような慣例がありました。お坊さんの子どものような存在の小僧もいて、僧院学校に寝泊りしているので、普段の生活の様子も伝わってくるので面白いと感じました。

 また、現地の協力者たちと夕飯を食べ、親交を深める機会があったこと、ホームステイしたことなど、出来事一つ一つが印象的だったのでよく覚えています。

高橋さん:私は印象的な出来事が3つあって、1つ目は、現地でボランティア活動をした夜に、現地の協力者の方々と一緒にご飯を食べた際に、カラオケやダンスをしたことですね。私たちはミャンマーの言語は話せませんし、英語での会話もお互いにたどたどしく、言語の壁があったのですが、それを越えて一緒に踊って、歌ったりしたその夜はとても印象に残っています。

 2つ目は、現地で商品の買い付けをする際に、店員さんの歯が黒いと気付いたことですね。最初は虫歯かと思い、衛生教育が行き届いてないのかと驚いたのですが、実は嗜好品の影響によるものだと知りました。本当に衝撃的でした。

 3つ目は、現地の服装についてです。ミャンマーの人たちが「ロンジー」と呼ばれる伝統衣装をみんな履いていて、伝統的な衣装を今も履き続けているというところに疑問や驚きを感じたことが印象的な思い出です。

北島さん:私は2つ印象的な出来事があります。1つ目は、とにかく現地の人がみんな優しかったことです。ミャンマーの方は結構パーソナルスペースに入ってくることが多い印象があったのですが、それがむしろフレンドリーな面にも繋がっていると思っています。言語を障壁としないフレンドリーなところは良い意味で印象的でした。

 2つ目は、コロナ禍での活動が困難というところです。活動に関しても、団体自体に関しても、大きく変わらざるを得ないという状況に立たされました。コロナ禍によってミャンマー現地に渡航して活動することは出来なくなりましたし、2021年に起こったミャンマークーデターの影響もあって、次いつ行くことが出来るのかわからない状況になってしまいました。JUNKO Associationの活動は、実際ミャンマーにいけることを前提に、実現可能な手段で現地のために尽くそうという思いのなか活動してきましたが、何を元に今後交流していけば良いのか、直接会うことができない相手にどのようにアプローチしていけば良いのか、曖昧なところがあります。

▽活動がコロナ禍によって変わったことはありましたか?

薄田さん:コロナ禍による活動の一番の変化は現地に行くことが出来なくなってしまったことです。ですが、現地の方々とZOOMをを用いてセッションを行うこと、コロナ対策のための物資輸送をすること、公衆衛生の意識向上のために手洗いの動画を送るなどして、教育支援を軸に活動していたところから、教育以外の支援を重点的に行うようになったことは活動の変化として大きいです。

 加えて、ミャンマークーデターの影響によって通信に制限がかかり、現地の方々との交流が円滑に出来なくなったことや、物資輸送にも時間がかかるようになってしまったことから、コロナ禍とクーデターの二重苦状況になってしまったと言えます。

高橋さん:ビジネスプロジェクトの話にはなるのですが、まず活動の範囲が狭まってしまったことから現地に行き、商品を自分たちの手で購入することが出来なくなってしまったこと、白金祭などのイベントが全く出来なくなってしまったことにより資金獲得が難しくなってしまったことが挙げられます。対策として、新しく資金獲得をする方法はないかとメンバーで模索することから始めました。結果として、ネットショッピング事業を始めてみることや、現地の協力者の方々と連携を取って、現地の商品を輸出してもらうなどして、臨機応変に対応することが出来ました。コロナ禍なりに活動を継続出来たことは大きな変化でしたし、JUNKO Associationがしっかりした組織であることを再実感しました。

北島さん:コロナ禍によって現地に赴くことができないことが一番の変化です。2020年度でJUNKO Associationの活動が25年を迎えたのですが、これまで現地に行けないという前例がなかったので、25年間積み上げてきた活動をどのように継承していくのか、そして、自分たちはこれからどうしていけば良いのか、ということに非常に頭を抱えました。普段の活動も、ZOOM等を使ってメンバーと画面越しで話すことは出来ますが、対面で会って机を囲んで話すことには敵わないですし、正直に腹を割って話すことが難しくなったと感じています。2020年、2021年入学生も20人近く活動に入ってくれたのですが、直接交流することが少ないため、コミュニケーションを図ることが難しいという面もあります。これまでとは違った状況で活動を行わなくてはならないことはコロナ禍による変化の部分が大きいです。

▽学生へのメッセージ

薄田さん:コロナ禍で出来ることが制限されている中、団体の在り方を見直すことや、これまでの支援の在り方も見直す必要がありました。それはむしろ、新しいことに挑戦する機会に繋がったのではないかと思います。

 JUNKO Associationの活動に参加する方々に対しては、今後はコロナ禍の状況に応じて、ミャンマーの他、ベトナムでの活動も活発に出来るようになると思うので、希望を持って頑張って欲しいと思います。

高橋さん:とりあえず学生の皆さんに言いたいことは、自分が疑問に思ったこと、少しでも興味関心があることは、是非チャレンジ精神を持って勉強して欲しいということです。国際学部の学生は興味関心のアンテナが広い人が多いので、自分が学びたいと思ったことには飛び込んでいき、学びを深めていって欲しいと思います。そして遊びもアルバイトの時間も大切にして貴重な大学生の時間を有意義に活用してほしいと思います。

北島さん:コロナ禍の状況に限らずかもしれませんが、自分から行動しなければ何も始まらないと強く感じています。JUNKO Associationに関しても、コロナ禍によって自分たちで動かないと何も出来ない状況にあったからこそ、出来ることを模索して活動を続けてきましたし、例えば留学に行きたいとなっても自分で行動するしかないですから、自分から挑戦することが何より大事だと思います。

高橋さん:ボランティアに少しでも興味があるのであれば、JUNKO Associationでなくても良いので、どこかの団体に所属してみて、自分なりの価値観と照らし合わせてみて欲しいと思います。人に尽くすことは意外と難しいことであるので、興味関心があるならまず、挑戦してみることを意識して欲しいです。

 それに明治学院大学は”Do for others”を掲げていますからね。

北島さん:2021年度でJUNKO Associationの活動は26年目を迎え、コロナ禍によって今まで通りの活動が出来なくなってしまったことは確かですが、活動自体は滞りなく動けている底力のある団体です。現地活動のプロジェクトに関しても、コロナ禍以前の水準まで戻そうと試行錯誤しているので、関心を持って頂ければと思います。

JUNKO Association:「世界の恵まれない子どもたちのために」、「学生による創造と実践の場」の2つの理念をもとにベトナム・ミャンマーの子どもたちの教育環境の改善や地域の発展を様々な面から支援する、学生が中心となって運営しているNPO団体。

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