▽なぜ国際学部に入ろうと思ったのですか?
当初は別の大学で国際系の勉強をしたいと考えていました。転機となったのは高校3年次に第一志望であった大学に落ちたことです。当時は進路選択に悩みもしましたが、自分の中で学びたいことはブレませんでした。その後、本学の国際学部と良い巡り合わせがあり、入学しました。
▽力を入れて取り組んでいる活動は何ですか?(魅力と大変な面)
僕は色々な活動を行っています。僕は以下の7つの活動に取り組んでいます。
1 VOICE UP JAPAN明学支部
僕はこの活動を1年生の4月からずっと続けています。この活動ではジェンダーやヴィーガン、レイシズムなどの問題を取り上げてInstagramにて発信する活動をしています。また、定期的にスモトク(テーマを決めトークするイベント)を開催しています。
2 Inspire food mgu
ヴィーガンやハラールなどの理由で食べるものが限られている人たちがいることを知り、「明学内の食を多様化させたい」と思ったことがきっかけで、先輩と一緒にこの団体を立ち上げました。ボランティアセンターのボランティアチャレンジという制度の援助を受けて活動を行っています。
3 畑やろうじゃないか
僕が先輩たちと一緒に立ち上げたプロジェクトで、明学のボランティアセンター横の畑に里芋・落花生・綿花・サツマイモを植えて、明学内で畑をやろうというプロジェクトです。どなたでも気軽に参加できるので見かけた方は水やり、草取りをいっしょにやりましょう!
4 コンポスト
僕は入学当初から、「明学内でごみを堆肥化させ、それをまた使用する循環型キャンパスを作りたい」という願望があり、それが原動力となって始めた活動です。畑やろうじゃないかのプロジェクトの隣でコンポストをやっています。今のところは草を堆肥化させています(三年ほどかかるので卒業に間に合えばいいのですが笑)
5 みずき休憩所プロジェクト
舞岡公園を管理しているNPO法人舞岡やとひと未来の方にご協力いただいて行っているプロジェクトです。月に1回舞岡公園にあるみずき休憩所という場所に明学の有志が集まって、草刈りをして周りの環境を整えながら自然観察などの活動をしています。
6 谷戸学校
舞岡公園には谷戸学校という里山の管理者を育成する講座があり、それを受講しています。月に1回ほど田んぼづくりや基礎的な畑作業、農芸、自然保護に関することを学んでいます。
7 哲学対話
月に1回ほどはやらないカフェという疑問に思ったことをテーマに設定し、集まった人たちで話し合う哲学対話を行っており、その運営をやらせていただいています。
上記活動以外にも、これからやってみたいプロジェクトがあります。日頃から様々な活動に携わらせていただいていますが、どの活動も同じくらいの熱量を持ち取り組んでいます。やりたいことはたくさんありますが自分の許容範囲内に収めることを意識しています。
Q活動の魅力的な面は何ですか?
最も魅力的な面は、様々な出会いがあることです。活動において様々な年代の方と活動するため人脈が広がります。明学の先輩・後輩以外にも社会人の方や地域の方々との交流もあります。活動を通して、身近な環境や社会問題などに詳しくなっていっていく実感もあります。
Q活動の大変な面は何ですか?
自分が無理をしないように活動することを心がけていますが、ミーティングや活動時間がブッキングしないように注意しています。
▽活動は国際学部での学びや経験とどのように繋がっていますか?
例えば、社会問題を発信する活動で取り上げた内容が講義で出てくることがあります。またその逆もあります。ですが、つながりというよりかは活動自体が国際学部そのものであると考えています。まだ在学中ですし、国際学部に属しながら行っているわけですからそもそも切り離せないと考えます。国際学部の先生たちはやりたいことは何でもやってみなさいというスタンスで応援して下さるため、とても恵まれた環境にいると感じます。
▽コロナ渦によって変わったことは何ですか?
正直あまり変化を感じていません。強いて言うならば、移動時間が短縮できるため息抜きができる時間が多くとれることです。
▽「私にとっての国際学部」とは何ですか?
生活環境です。キャンパスにいるのが好きなので講義が午後からの日でも午前中から来てしまいます。魅力的な先生や面白いひとたちがたくさんいる国際学部はとても過ごしやすく恵まれている環境だと感じています。
▽在学生・高校生へのメッセージをお願いします。
ウェルカム国際学部!もじゃもじゃ頭の僕がインターナショナルラウンジで待っています。一緒に政治や平和について話しましょう!
▽最近心が動かされたことはありましたか?
友人と一緒に取材を受けたインタビューが新聞に掲載されたことです。友人の他お世話になっている先生からも良い反応をいただけたため、今の自分を肯定してくれているような気がして嬉しかったです。
▽興味のある分野は何ですか?
僕は政治とジェンダー、安楽死に興味があります。政治とジェンダーは、普段の課外活動や友人との関わりがきっかけで興味を持ちました。安楽死は気が付いた時から関心があります。色々考え方はありますが、僕は安楽死という選択をする人が日本ではまだマイノリティだと思っています。そのマイノリティ側が社会からどのように抑圧を受けていて、死という絶対的な暴力とどう向き合うのか、そもそも死とは何なのかについて考えていきたいです。つまり暴力を受けている状態にある人に興味があるということです。
▽一歩踏み出せない人へのメッセージをお願いします。
受験の時に尊敬するピアニストの方から「人間の頚椎の部分には自分の先祖の全ての経験が詰まっているから、困ったら自分のここ(頚椎)に聞いてみればいいんだよ。失敗も成功も全部知っているここ(頚椎)に聞いてみて、やりたいとかやりたくないとかそれに従ったら後悔ないんじゃない?」と助言をいただいたことがあります。
そういうことだと思います。
〇安田大地
私立北星付属高等学校卒業。2021年明治学院大学国際学部国際学科入学。秋学期から浪岡ゼミに所属。