【研究内容紹介】張艶先生

▽現在の専門分野は何ですか?

専門は国際経済学と金融です。世界経済や金融問題などに強い関心を持っていたため、修士課程と博士後期課程の専攻はそれぞれ「金融論」と「マクロ経済学」を研究しました。

世界金融危機(リーマンショック)と株価の変動、アジアの経済成長、中国のマクロ経済と金融政策などが研究テーマです。いまアメリカ、中国、日本、EUの株式市場の連関と各国の経済状況、及び世界金融危機と最近の米中貿易摩擦の影響について、論文を書いています。

▽研究分野の魅力はどこにあると感じていますか?

昔から海外の経済状況については個人的に関心が高く、研究していても興味深いので、その魅力を学生に伝えることができ、すごくやり甲斐を感じます。

自分の研究分野は、各国経済の今後を見通すうえでも、世界経済のあり方を見極めるうえでも重要です。世界経済と金融市場の発展だけではなく、適切な経済政策によって、世界経済全体の成長と安定にもつながります。

たとえば、各国の経済発展と経済交流が進むにつれ、株価の連動性は益々高まることが予想されます。世界金融危機が二度と起こらないよう、各国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)の強化や構造改革などを進めるだけでなく、金融面における協力が不可欠で、協調して金融リスクに対応する必要があります。

調査や国際会議に参加するために海外にもよく行っていますので、世界経済について海外の学者と意見交換ができ、学生にも海外の生の状況を伝えることができます。急速に拡大・深化するグローバル化に対応するため、学生も経済への理解に加え、世界経済の生きた情報を知ることができます。

▽この研究分野を志した理由は何ですか?

私は大学で国際経済、国際貿易などについて勉強をしていました。大学卒業後、北京にある大手国有商社で、日本向け輸出入の仕事を1年半していました。日本に関心を持つようになり、日本に留学する決意をしました。早稲田大学大学院で修士号と博士号をとり、博士課程2年目に助手に採用されたことがきっかけとなり、大学教員・研究者を目指すようになりました。

最初は中国経済について研究していましたが、グローバル化した中国経済の他国とのかかわりにも焦点を当てるようになり、中国経済からアジア経済、さらに世界経済へと研究対象を広げていき、金融、貿易、経済政策などについて、自分の研究を進めるようになってきました。

▽今後の研究目標は何ですか?

今の研究内容を続けることが目標で、具体的には今後の世界経済情勢や、多くの国の人たちにとってより幸せな生活を送るためには、どのような経済政策が良いのかを提案したいと思います。また各国の経済学者と交流して自分の研究成果を国際的に発信したいと考えています。