MIMの中で用いられる指導法・教材における考え方

MIMという学力指導モデルを機能させる上で重要な役割を果たすのが,効果的な指導方法・教材の存在です。
MIMの指導パッケージでは,仮名文字の学習でつまずきやすい課題である「特殊音節」の習得を全ての子どもが確実に遂げていくことをねらっています。「特殊音節」のつまずきについては,多くの子どもにとっても初めはつまずきやすい課題といえるため,逆に,当初はつまずいていても,「理屈ではなく,繰り返し行うことで,そのうち習得されるであろう」と捉えられがちです。

しかし,特殊音節につまずきを示すのには理由があります。それは,日本語の仮名文字は,基本的に一文字一音節で対応できる中,そのルールが適用されないのが特殊音節だからです。そこで,「経験や繰り返し」のみに頼るのではなく,子どもに明確な特殊音節に関するルールを伝えていくことが重要です。
MIMでは,3つのポイント(図6)に沿って指導法・教材を開発し,明瞭にかつ,体系的な指導をめざしています。


図6  MIMの指導における3つのポイント