1.添削指示の意味

 添削があつかう問題の範囲は広い。誤字脱字、文体の統一、主語と動詞の呼応な ど文法的適切さ、簡潔な表現、出典や論拠の完備、客観性、引用作法、資料の消化、 論点の集約と整理、段落の構成、論拠と主張の釣り合い、問題設定と結論の呼応、 論理的一貫性など、様ざまな観点からチェックし、問題を指摘する。

 効率よく問題を指摘し、手直しを指示するため、記号を用いるばあいがある。出 版界などで用いる校正記号のほか、指導担当者によってはレポート添削に特化した 記号も使う。【表1】に「アカデミックリテラシー1」に即した一例を示す。

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