【この節で理解すべきこと】
- 情報検索の技術を使いこなせば、レポートの主張を支える論拠を自分で探せる
- 検索結果をうまく絞ることで、より適確な情報がより早く見つかる
- 図書館資料検索→自分の所属機関のみならず他機関の所蔵も調べられる
- 事典・辞書検索→一括検索により複数の辞書を同時に検索できる
- 新聞記事検索→過去の膨大な新聞記事がインターネットで閲覧できる
- 雑誌記事検索→具体的なテーマにかんする最新の学術論文が簡単に手に入る
質の高いレポートを書くため、説得力のある論拠を駆使しなければならないことは、すでに述べた【→第1節】。論拠となる資料は与えられるものではなく、テーマに応じ自分の手で探し出さなければならない。有益な一次資料や他者の研究成果が入手できる質の高い検索データベースを、早い段階で知り、それを使いこなせるようにしたい。情報検索の技術を身につける目的は、他者のことばを自分の主張に活かし、レポートの説得力を高めることである。
検索の利便性は情報技術の発展により飛躍的に向上した。ネットワーク上の検索サービスを使いこなすことは、レポートを書くための情報あつめの基礎中の基礎であり、技術をおぼえれば欲しい情報を最短の時間で入手できる。逆にこの技術を持たないことは、レポートの主張を補強する材料を見のがすばかりでなく、レポートの主張を根本から覆す決定的な情報を見のがすことを意味する。
レポートを執筆するさいに活用すべき、インターネット上の図書館資料、辞書類、新聞記事、雑誌記事の検索について、代表的サービスを例に以下に紹介する。