レポートや論文がただの作文や感想文と異なるということを、ハッキリ示すのが、そこに必要とされるパーツである。長めのレポートは、ふつう次のような部分から構成される(力ッコ内の部分は指示のないかぎり不要である)
【本文の前に置くもの】 (1)表紙―担当者、授業名、曜時限、タイトル、学籍番号、氏名、日付 ((2)論文要旨/アブストラクトーーー問題と結論を1パラグラフにまとめた要約) ((3)目次ーーー章・節の見出しなどの順序を示す)
【本文】(パラグラフ数は4000字のばあいの標準的なめやす) (4)イントロダクション/はじめにーー問題の提示、その背景と広がり、何を論じ/論じないかという限定、用いる資料や方法論,議論の進め方の予告など(1〜2パラグラフ) (5)論証/議論―ー自分の主張、論拠となる事実の提示やデータの分析、対立する主張や反論の検討など(約10〜14パラグラフ) (6)結輪/おわりにーーイント口で示した問いへの答えや、主張の手短かな繰り返し、残された課題の提示など(1〜2バラグラフ}
【本文の後に置<もの】 ((7)後注―脚注なら不要) (8)参考文献/引用文献リスト
本文の前には、読者に本文のなかみを手短かに予告する情報を置く。本文の3つの部分は大きく見ると、それぞれ問い、論拠、答えという論証の三要素【第1節1】にほぼ相当する。本文の後に置くのは、論拠とした具体的情報源や多少本筋をはなれた補足情報である。 こうした構成からも、論証と帰責 【第1節3】がレボートの本質であることが読み取れるだろう。 なお教師の添削やコメントを受けるレポートのばあい、書き込みのための余白も不可欠のバーツである。 標準的な体裁を次に示す。
必ず左上をとめる
レポートの表紙の体裁
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